昔のハツリ跡

何度来ても発見のある彦根城〜湖東三山巡り

いよいよ夏休みシーズンになってきましたし土日は混むから大変かな、と敢えて平日に彦根城に行ってきました。もう何回目かよく覚えてないんですが、たぶん六回か七回目です。

朝の10時頃でしたが既にめちゃくちゃ暑くてマスクで息苦しくて相当ヘタレました。

改めて見ると、彦根城は全体として修理で差し替えて新しいなった材料がとても多くて、そのうえ差し替えの新材に付けられたハツリ跡は腑抜けたものが凄く多くて、古い本物のハツリ跡を見に行くにはあんまりいいお城ではないです。

今回新しく気付いたのは、天守の一番上の層の柱がカンナ仕上げで綺麗になっているので前は新材だと勘違いしていたのですが、よくよく見るとカンナで削る前のちょうなはつりの段階での木が捲れた跡が残っていて最上層の柱だけが意図的に綺麗に仕上げたものだということです。

真ん中あたり、ボコっと欠けてますね。これは、この柱がノコギリで四角く製材された後にカンナで削ったものではないことを示しています。製材した木をカンナで削ってこんな欠けが出ることはまず無いですから。

ここで、同じ位置のひとつ下の階の柱を見てみると…

ハツったまんまの仕上げになっていて、どうやら層の格によって仕上げを変えているようです。最上層の柱はこの状態からカンナをかけて平らに削ったことが想像されます。何度も通うと、こういう一見どうでもいいようなことでも気付くようになります。どこかに一度行って「ああ、あそこは見に行ったよ」行った気・見た気になってその後行かないと、勿体無いことになります。いい建築は何度も何度もしつこく通ったほうがいい良いです。

 

あと、彦根城博物館の展示にチョウナの絵を見つけました。

「七十一番職人歌合絵巻」(江戸時代)とのことでしたが、すみません、調べたのですが詳しいことはそれ以上わかりません。

 

彦根城を後にして、湖東三山と呼ばれる三つのお寺を巡りました。この三つのお寺(西明寺・金剛輪寺・百済寺)は割と近いところにまとまっていますので回りやすいです。

画像はInstagramに上げておきましたので、ご興味ある方はこちらへどうぞ ↓

https://www.instagram.com/p/CguJKaFptMf/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

三山、というだけあってそれぞれ山の上にありますので登り道になりますが、一番過酷なのは金剛輪寺です。

距離にすると500mほどらしいのですが、ずっと登りで相当キツいですのでここだけはそれなりの覚悟と水分の準備が必要です。

と、これで今日は十分かな、と思いつつ、なんか古いものばかり見てるのも何だかなぁ、と思い、ラコリーナというあんまり自分ぽくないところに寄り道してしまい……

次回予告「ラコリーナでガッカリんこ」

 

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