釿(ちょうな)の柄

釿(ちょうな)の柄・失敗の巻

 

釿(ちょうな)の柄は、以前ですとどこの大工道具屋さんでも売っていたのですが、釿の需要が減るにつれ見かけなくなりました。たまに入った道具屋さんで「釿の柄はありますか?」と聞くと「チョウナ、って何ですか?」と聞き返されることもあるほどです。最後の残った柄の生産者も15年ほど前に止めてしまわれましたから、今はもう新しいもので、まともなものは流通していません。それを嘆いていても仕方ないので、自分で作ろうか、というわけです。ネット上には噂話程度の怪しげな情報が溢れていますが、ここはひとつ自分の手を通して学んだことだけをお伝えしていこうと思います。

まず、柄を曲げるにはお湯で煮ないといけないのですが、大きな鍋が必要ですし薪もたくさん燃やさないといけません。これは大変なので、何か他の方法を、というわけで曲木の方法を調べると、アルミホイルで包んで、いわば蒸し焼きのようにして曲げる方法が応用出来るのではと思い至るわけです。

で、まず

曲げる部分に裂け防止のシュロ縄を巻き、次に

濡れタオルで巻いて

それをさらにアルミホイルで包みます。

それをカセットコンロの火で炙れば蒸し焼き状態になり、木が曲がるための条件・80度以上の熱で30分以上熱するというのがクリア出来るぞ〜、ヤッタ〜と

炙るんですけどね、これ、思ったほど蒸気は出ないし、アルミホイルは破れてくるし、で、どうも大丈夫かなぁ、と怪しげな気持ちで約40分ほど熱してみると、おおっ柔らかくなってる、しなる、これは曲がりそうだ! と、

 

と、

 

と、

イケる!

 

という確信しかなくて、グイっと、曲げると、っていうか正確には曲がりもしないで、

ベキッ て

折れてますやんっ。

ま、はじめから上手くいくわけないもんね。こういう失敗もツイッターで呟やくと、先に水に浸けておいた方がいいよ、とか、丸いものに当てがって曲げた方がいい、とか色んなことを教えてもらえて助かりました。そういや、折れたところパサパサです。やっぱり水を吸わせておかないとね〜

とりあえず、次回、リベンジをはたすために

バケツに放り込んだ。1日くらいでは、全然水吸わないね。

様子見ながら、次なる作戦を考えることにする。

 

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