さてさて前回の失敗を踏まえて、もう一度山桜のチップ染めの実験をしてみます。流れとしては、中性のお湯で煮出してから液を捨てる、を二回繰り返して黄色成分を抜く。3度目はアルカリ性のお湯で抽出して赤っぽい染色液を作る→桜色に染まる……かも、という流れです。
まずは重曹を入れない中性の水(1ℓ)に前回と同じくチップ30gを投入して火にかけます。
30分煮出すと、色が出てきました。が、前回のアルカリ抽出とは違いだいぶ黄色かかっています。
アルカリ性にしていないだけで、これだけ違いが出るのですね。この液は捨ててしまいます。これでかなり黄色成分を取り除けそうです。これをもう一度繰り返して、合計二回煮出してから液を捨てました。
この後、前回と同じく1ℓの水に重曹を小さじ一杯(5ml)入れて弱アルカリ性にしてから火にかけて煮出していきます。
30分後、どういう理屈かわかりませんが、前回の一度目の抽出の時よりもはるかに赤味が強めの液が出来ました。それだけ黄色成分が飛んだということでしょうか?
これだけ赤いと、かなり期待できそうです。
これも前回と同じ、シーツのような綿100%の布を投入します。
かなり濃く染まりそうなのですが、布を投入した一瞬ベージュの色が見えたのが気になりました。
次の日、見てみると……
ほぼ肌色ですね。
前回のと比べると、ひだり(前回)、みぎ(今回)
黄色成分は後退して赤味は増しているのですが、茶色のような濁った感じもします。染色液が濃すぎるのでしょうか? これについては、染色液を水で薄めて試してみますので、その結果は後ほど追記します。
もう一つの可能性としては、まだ黄色成分を除き足りない→3〜5度くらい煮出して捨ててを繰り返す必要がある、のかもしれません。あるいは、同じ染色液で何度も染めることになるよって段々桜色に近づく、とか。次回はいずれかの方法でやってみます。
(追記)
この後、染色液に水を500ml入れて薄めて(アルカリの度合いも薄まりました)、染めてみました。
が、結果はやはり
色がそのまま薄まっただけで、これは何色かと尋ねられたら「ベージュ」としか答えられない感じになりました。黄色成分がだいぶ抜けたと思うのですが、何かスッキリしない濁った感じが混ざっていますので、次回はそれを取る除けるようにしたいと思います。
↓ 前回、第1回の記録はこちらになります。