ちょうなはつり 名栗加工 むか井

石器の時代から存在する“生きた化石”ともいわれるチョウナ。古代から受け継がれるハツリの技を現代に。

  • 遥か昔 石器の時代から伝わる技術
    斧と共に最も原初的な道具であるチョウナは世界中の文明で使われてきました。木を倒したり、丸太を掘って丸木舟を作ったり、あるいは板を平らにしたり、と古代には建築や生活道具の製作に欠かせないものでした。日本でも石器の縄文時代から鉄器の弥生時代を経て現代に至るまでずっと使われ続けています。驚くべきことに、700年以上前の絵巻物にも描かれたチョウナが現代使われているものと殆ど変わらない姿をしています。春日権現験記絵(1309年) 詳しいチョウナの解説は、[read more]か絵巻の画像をクリックしてください。
  • 各地に残るチョウナの刃痕
    江戸時代初期頃までの建物にはチョウナのハツリ跡が残っている事があります。現代のような平滑な木材を使うということは当時は大変な贅沢だったのです。(写真は犬山城天守閣の梁)。裕福でない農家や、お城は特に部材が大きく数も多いので、平らにする手間を掛けられず、チョウナやマサカリによる凹凸のままのことが多いです。江戸時代中期になると製材用の鋸の進歩によって、ハツリ仕上げの建物は少なくなっていきます。昔のハツリ跡の実例は[read more]か画像をクリックしてください。
  • 日本にしかない技術への発展
    世界中で使われてきたチョウナですが、日本では独特な使われ方をするようになります。チョウナでスパッと切った木肌をあえて見せるように使うことが茶道の黎明期・桃山時代頃から始まりました。元々は粗野な下仕事に過ぎなかったハツリ跡に、千利休や織田有楽斎といった初期のお茶人達がある種の「美」を見出したこと、これが現代まで続く「名栗(なぐり)」と呼ばれる日本独自の技術の始まりだと思われます。詳しくは[read more]か画像をクリックしてください。
  • 建築職人からハツリ(名栗)職人へ
    もともと建築の大工職人をしていました。その中でずっと釿を使い続けるうちに、この道具の可能性をもっと追求したくなって釿専門になりました。 2015年10月 世界工芸コンペティション金沢 3点 入選 2016年5月 伊勢志摩サミット 昼食会に使用の椅子・テーブル材にチョウナのハツリ加工を施す 2016年7月 匠の祭典 手斧(ちょうな)部門優勝 2016年9月 京都市 平成の京町家 にて 展示会および講演 詳しいプロフィールは[read more]か画像をクリックしてください。

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