作例

出張ハツリ in 姫路〜 2017/12/25~27

♫ 知らない街で ハツって〜み〜た〜い〜

どこか 遠くに行き〜た〜い〜

というわけで、呼んでいただきましたので行ってきました。姫路city。

山の中の作業場かなぁ、と思っていたら現場は意外と街の中でした。

株式会社 兵庫確認検査機構さまの姫路本店の新築工事です。

建築の確認申請が主な業務の会社です。

↓ ホームページはこちら

http://www.kakunin.co.jp

 

大きくて立派な建物です。鉄骨造りに木材を取り合わせてハイブリッドな造りになっています。この建物の一階の庇部分はほぼ木造になりますので、この庇の屋根を受ける柱を今回はハツリに来ました。

材料は栗の木、18センチ角とかなり太めです。栗の木は水に強いですから、今回のような庇の柱は雨がよく掛かりますからもってこいの材料と言えます。

ハツリの方法はお任せ、とのことでしたので、木目に合わせて色々試みました。こちらは古民家風にランダムに打ち込んであります。20年近く愛知県の材木屋さんの倉庫に眠っていたというこの栗の柱は割れも大きく出ていますが、芯を持った木というのはこういうものですので心配はありません。

こういう節もあれば割れも出ているような野生的な雰囲気の木はランダムに乱れ打ちにした方が合うように思います。

おとなしい木目の木は、スタンダードな亀甲ハツリである程度ハツリ目を整えます。

12本もあるので、なかなか終わりません。現場の大工さん達は屋根の下地などを進めています。

少しだけ、矢羽根ハツリも入れてみました。

さてさて、現場では年内に庇をある程度カタチにしておこうということで、3日目にはハツリ終わっている柱から建てていきます。

上手に納めていただきました。

完成したら、見に来ようと思います。道路に面していますので、通りからもよく見えると思います。

 

追記で、2日目の朝に案内していただいた (株)風土記 さんの作業場。

既製品の集成材を使わずに、大工さんの加工になる重ね梁によって、柱の無い大きな空間を実現しています。

木構造の大家・増田一眞先生のご指導によるものだそうです。

一つ一つの材は大きくないのですが、重ねて、曲げて、建ち上がると大空間になるというマジックです。

姫路といえばハツリの宝庫、旧・古井家住宅にも行ったのですが年末のためか中は見られませんでしたので、これはますます、また来なくては、と思うのでありました。

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