作例

お風呂に格子を付けましょう

家は水回りから痛みます。特にお風呂は湿気が溜まりやすいですからなるべく換気をしておきたいところです。そのため換気扇があったとしても窓はなるべく開けっ放しの方がいいのです。と、ここで問題になるのが開けっ放しでは防犯性が悪いということです。

さすがにこれでは心配です。そういう統計がないかと探してみましたが見つからなかったのですが、空き巣などで死角になりやすいお風呂の窓から侵入される事例は多いのでないかと思います。最近の新築物件では始めからサッシとセットになっているアルミ製の格子が付いていることが多いのであまり心配無いかと思いますが、古いサッシですとたとえ格子が付いていても前からネジで4箇所止めてある程度のものですのでネジ回し一つで外から簡単に外されてしまいそうで心配ではあります。

軽くて強くて錆びない腐らない、といいこと尽くめのようなアルミですが、木に比べると値段が高いので細く使いがちで隙間が広い、とか、何より風情というものが全く無いという弱点があります。と、いうわけで弱小業者が大手サッシメーカーと同じことしてても仕方ないので木で作ります。

先に格子の材料をハツって……

(ぶっちゃけた話、窓の格子がハツってある必要はまるで無いです。せいぜい、こんな格子を付けてる家にはヤベェ奴が住んでるに違いない、とドロボーをビビらせるくらいの効果です)

(いろんな色になってますが、材は全部杉です)

先に組んでおいてから

取り付けます。

長いネジで固定してネジ穴を埋めてありますので、容易なことでは外から外せません。「ノコギリで切られたらどうするのか?」と時々聞かれますが、木ですからノコギリで切ることが出来るのは確かです。それに伴い音が出る・時間が掛かることで侵入しようとする者に諦めさせる「抑止力」に繋がるという考え方です。これはアルミであっても金ノコで切ることは可能ですから同じことです。

既製品のアルミの格子と木の格子の一番の違いは、アルミ製のは主に材料費の節約にために一本一本の材が細く、そのため目隠しの役には殆ど立たないことです。アルミ製は木製より防犯性は多少高いですが、窓が開けてあると外から丸見えです。

木の格子の偉大な特徴は、太く作れるので中から外はよく見えるけれど…

外から中は非常に見えにくいことです。

これなど窓が空いた状態で撮影していますが、それすら外からは窺い知れません。(格子の幅35mm程度、間隔も35mm程度)

これが、例えば古い街道沿いの町家などで木格子が多用される理由で、人の往来の激しい場所で防犯とプライバシーの確保を両立させる昔からの知恵なのです。

離れて見てもこんな感じ…

これなら少しの間の外出くらいでしたら窓を開けておいても大丈夫そうです。

 

 

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コメント

    • ザキヤマさん
    • 2022.02.23 10:29pm

    ヤベェ奴が住んでるに違いないに笑いましたww
    塗装無しやと経年変化で黒くなっていくのも楽しみの一つですね。

      • hatsurist
      • 2022.02.23 11:07pm

      普段の生活ではヤベェ奴と思われたらお仕舞いですが、ドロボーにはヤベェ奴だと思われたほうがいいと思います(^^)

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