普段は伐られた後の木ばかり使って仕事してますから、たまには木を増やすほうの活動もしておかないとなぁ、と、美杉で行われた植樹祭に出かけてきました。主催は伊勢奥津駅前の「かわせみ庵」さんです。
今回は、元は田んぼだった土地にクヌギの木を植えるということで斜面じゃないので、そんなハードな内容ではないです。
最初にポールを立てて、その横に穴を掘り、肥料を底に入れ、苗を植えます。(軍手とスコップは持っていったのですが、このポールの打ち込みにはハンマーが必要でした。用意していかなかったので、持ってる方に助けてもらいました)
これで植え込みは終了です。が、ご多分に漏れず、この辺りでもシカが餌を求めてやって来ますから、シカ対策が必要です。
最初に立てたポールにネットを巻いて止めておきます。
シカがツノで煽って外そうとするらしいので、地面にも固定します。なかなか手強い。
たぶん100人近く集まっていたと思うのですが、人海戦術の力は素晴らしく、一時間程度で80本の植え付けが終わりました。よく晴れてましたが、風の冷たい日でした。
モノ作りをしていましてもね、たまにはこうした「素材の生まれる場所」に来ないといけないなぁ、と思うんですよ。
誰がどこで伐ったかわからない木の、どこで製材されたかもわかんないような、既に乾いた製材された木材ばかりを買って使って、これがいいだのあれが悪いだの言ってると、。頭デッカチになっちゃって、屁理屈ばかり言うようになって、素材の温度を感じるモノを作れなくなるのだな。やれ外材のあの木がいいだとか、カンナ屑の薄さが極度に気になったり、変な道具マニアみたいになっちゃったら要注意。。。山の成分が足りてない。
あとは、植樹祭のはじめの挨拶の中にもあったのですが、山の環境が良くなると、川が良くなって、それが海に繋がっているのだなぁ。その辺りのお話は専門の方に譲ります。
http://gaiasymphony.com/no8/forest
植樹のあとは、賄いだよっ。田舎は豪快なのでデッカい鉄板で何でも焼きます。
サゴシ(サワラの小さいの)がワルそうな顔してたけど、味はウマウマでした。
せっかく美杉に来たので(て言ってもそんなに遠くないけど)、定番の北畠氏庭園も見に来ました。これは、日本庭園の入門書には必ず出てくるところですね。
門の作りが非常に良き。
余談ですけど、宮尾登美子さんの小説「伽羅の香」の書き出し、最初の場面はここ北畠神社です。
そのまま歩いていける、映画「ウッジョブ」ロケ地・旧多気保育園も見てきました。最近見たテレビ番組に、「ウッジョブ」を見て林業を志したっていう高校生が出てきましたね。映画の波紋っていうのはずっと続くんだな、凄いことだなぁと思いました。あの子をここへ連れてきてあげたいね。miumiuさんの計画は進んでいるのだろうか……。
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