「波瀬まちづくり協議会」の植樹祭に参加してきました。例のウイルスの関係でいろいろなイベントが中止になってしまいましたが、この日の植樹祭は開催されました。植樹の後の食事会は中止にするなどの配慮はされていましたよ。
土砂降り、でしてね、これでは参加者が集まらないのではないかと心配しましたけど、欠席の方はほとんど無かったようで、たくさんの人が集まっていました。
この日はモミジの木を植えました。
穴を掘って肥料を入れて苗を植えます。ここまでは、どこでもだいたい同じですね。鹿除けの方法がいろいろです。
ここでは鉄筋とワイヤーを使いました。
これをしておかないと鹿が枝や葉っぱを食べてしまって木が枯れてしまうんですね。
ネットをかけて完了です。
手慣れた人が多かったみたいで、割と早く出来てしまいました。
この日……集まった人の中には、70歳以上の方がたくさん多くみえました。
今日植えた木が大きくなるのに20〜30年かかるとして……残酷なようだけれど……この日集まった人達の何割かは、この木々が大きくなるのを見ることはない。。。
また、こうして木を植えたところで劇的に環境が改善することは100%無いし、大河の一滴でしかない。
合理的精神の持ち主からすれば、まるで馬鹿馬鹿しい営みに見えることだろう。誰のため、何のためにか、生産性があるとか無いとか、そんな話でもない。。。
何の得になるのかもわからないまま山に木を植える程度には、人は愚かでよいと思う。。山に木を植える理由など、登山家たちがそう答えてきたように「そこに山があるから」とでもしておけばいい。
このところ何度か山に通ってわかってきたことがある……。自分は前からどうも外材に抵抗があったのだけれど、その理由がわかった気がする。外材には「山の匂い」がしない。あれは「商品」だ。これは珍しい木目だから高く売れるだろう、とか、日本には滅多にない幅広の板だ、とか、国産材より安くつく、とか、ざまざま商売上の思惑が染み付いたカネと欲望の匂いしかしてこないんだ。。。。 山で木を植えたり伐ったりしたことない方たちのモノ作りの世界だ。。。
そういう「消毒」されたようなモノ作りからは距離を置いておきたいと思うのだな。。。
以前、ある人に名刺を渡した時に言われた言葉がある。
「山の恵みで生きていける、っていいですね」
そう言われてちょっと驚いたのだけれど、後で考えると、そうだよなぁ、と。
今日も、山の恵みで生きていく。
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