雑感

釿始め(ちょうなはじめ)の儀式を見学してきました 京都・城南宮 2026/1/5

年の始めに京都・城南宮に出かけてきました。釿始めの儀式を見学するためです。釿始めの儀式は、これから工事を始めるに当たって無事と安全を祈願するためのものです。城南宮では特定の工事のためではなく、年の始めに皆さま方の無事と安全の祈念のために毎年行っているようです。他にも年始にこの行事を行っているお寺や神社は各地にあるようです。伊勢神宮の式年遷宮に先立っても名前は違いますが同じような儀式が執り行われます。

城南宮では本職の宮大工さん達による本格的な儀式を見ることが出来ます。

儀式用の道具が飾られています。チョウナ・差し金(定規)・ノコギリ・ヤリカンナです。手間に見える角材はヒノキの25センチ角くらいの大きなものです。

この木を、まず長さをノコギリで切り、墨付け(加工用の線を引くこと)、チョウナでハツって、ヤリカンナで削る、ということになりますが、あくまで儀式としての動作を形式的に行うので、実際に木を切ったり削ったりすることはありません。

墨壺と差し金
墨を打つ動作
釿で両端と真ん中をコツンと打ちます。

昔の絵巻物のようです。

それほど多くのことは行われないのですがその都度、道具を受け取り、動作をして、道具を元に戻してと厳かに進みますので、ひとしきり時間がかかります。

この後、ヤリカンナで木を削る動作をして、道具を元通り飾りつけて終了しました。

せっかく京都に来たので、すごく久しぶりに大河内山荘に行きました。往年の映画俳優・大河内傳次郎さんのお住まいです。傳次郎さんは、ここから馬に乗って撮影所に通っていたそうですよ。

昔は「おお〜凄い」と思って見ていましたが、今見るとちょっと過剰な気もします。

この門の意匠など

名人芸が炸裂し過ぎて最早再現不可能なレベルに達しているのですが…じゃあ今これを再現する必要があるかというと………うーん、という感じもします。

こういった一つ一つの部材が特殊なものが使ってある建物は部分的に修理するのが難しいですから出来るだけそのままで、この時代にしかなかった施主と職人の丁々発止のやり取りの記録として残しておいて欲しいものではありますね。

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