草木染め

石垣島に染色用チップを送った話

石垣島には山桜が咲くのだろうか………。

ブログの記事を見たという方から染色用の山桜のチップが欲しいとの連絡があった。だいぶ前に書いた記事でも、こうしてどこかで誰かが見つけてくれて連絡があったりするので「あ〜書いてて良かったな〜」と思いますね。Twitter とかFacebookは何を書いても時間が経つと流れていってしまうので、やっぱりちょっと残しておきたいなぁということはブログに書いておかないといけないなぁ、と。

送り先は石垣市!わっ、沖縄やんか〜、行ったことないけど。

wikipedeaによると山桜は台湾にも分布しているそうなので沖縄にも生えているような気がする……石垣島はわからないけど。

山桜はこんな風に、少し赤みを帯びた葉っぱと花が同時に出るので、花だけが先に咲くソメイヨシノと全然違います。全体にちょっと淡い色をしています。ソメイヨシノはピンクばかりで少し暑苦しい感じがします。ソメイヨシノは江戸時代に作られた園芸品種なので昔の和歌に詠まれた桜ではありません。春になるとニュースなどで満開のソメイヨシノを映して「日本人の心の風景」とか言っちゃってるのには違和感たっぷりです。

脱線しましたが(汗)、材としての山桜は、版画の版木が一番有名ですね。硬くて粘りがあって欠けにくいので髪の毛みたいな細い表現も出来るし、何千回と刷っても擦り減りにくいですから。自分は版木は彫れません。時々ハツリ表札を作ります。

ご注文はこちらまで〜

https://www.creema.jp/item/5807088/detail

 

と、ステマをぶっ込んだところで、染色用のチップですが、普段は仕事で板を平らに削る機械があって、それを使った時に出ます。

こういう機械ですね(プレーナーといいます)。チップを取る時は他の木のチップが混ざらないように先に掃除をしないといけないのでそれがちょっとメンドイのですが……

削ると、

こんな風に出てきます。これも大規模な所ですと集塵機に直結して吸い取ってしまうので色んな木のチップが混ざってしまいますので、山桜のチップだけを取るのは難しいです。

時々勘違いをされるのですが、染色用のチップはチョウナのハツリ屑とは違います。ハツリ屑はもっと大きいです。

チップはもっと細かいです。

カンナ屑、と呼ぶ人もいるのですが、カンナの削り屑というのはフィルム状に繋がっているものですので、

こういうものですね、ちょっと違う気がします。大鋸屑(オガクズ)、と呼ぶ人もいるのですが、これは読んで字のごとく大きな鋸で挽いた屑で粉状のものですから、これもちょっと違う気がします。

何て呼んでいいのかわからないので便宜上「チップ」としておきます。何かいい呼び方があれば、それに変えます。呼び方を変えても物自体は変わらないので、どーでもいいようなお話ですが「それはカンナ屑とは違うものなのですか?」とか質問が飛んでくる時があるので一応記しておきます。

日の当たる場所ところで見ると、うっすら桜色が内包されているのがわかりますね。

板を削ると、すぐにたくさん出るので他にも募集することにしました。

https://twitter.com/hatsurist/status/1083302412977299456?s=21

こういう時はTwitter の最大瞬間風速的な拡散力があてになりますね。ツイッタランドにはクリエイティブ系の方が多いので、こういうニッチなものでもすぐに十数名は集まります。

配送はYamazonプライムで……

 

ま、いろいろあるということで………

 

とにもかくにも、チップは仕事で出る副産物ですが使う人が無ければ捨ててしまうしかないものなので、どこかで誰かのお役に立てば良いなと思うので、この活動はボチボチ続けていきます。

関連記事はこちら〜

木のチップの染色のこと

 

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